山田ほたる祭りで自然体験          ~子どもたちとホタルのひととき~      【横田 亜矢子】

先日、「山田ほたる祭り」に家族で行ってきました。ホタルが見られる貴重な季節に合わせた、9日間限定のイベントです。今ではなかなか子どもたちにホタルを見せる機会も少なくなったので、「このチャンスを逃すまい」と、昼頃から現地へ向かいました。

到着後は、まず自然の中で思いきり遊びました。小さな川で水遊びをしたり、タイヤのターザンロープに挑戦したりと、子どもたちは大はしゃぎ。遊び疲れたあとは、夜カフェで焼き鳥やタピオカジュースを買ってひと休み。ホタルが現れる時間まで、ゆったりと過ごしました。夕方になると、家族連れや子どもたちで会場はにぎわい始め、ますますお祭りらしい雰囲気に包まれていきました。

会場となったのは、北九州市小倉北区の南西部に位置する「山田緑地」。約140ヘクタールの広さを誇るこの公園は、第二次世界大戦中から戦後にかけて、日本軍やアメリカ軍によって弾薬庫として使用されていたそうです。そのため、長い間、一般の立ち入りが制限されていた“秘密の森”でした。1995年に「北九州市立山田緑地」として一般公開され、開園前に行われた生物調査では、植物528種、昆虫1,366種、野鳥108種など、多くの生き物が確認された自然豊かな場所です。

園内のビジターセンターには、山田緑地で見られる動物たちのはく製が展示されていて、子どもたちは「こわい!」と言いながらも、興味津々で見入っていました。ホタルが舞い始めると、歓声があがり、子どもたちの目も輝いていました。私が子どもの頃は、近所でもよくホタルを見かけたものですが、今ではなかなか出会えない光景です。それだけに、この日の体験は、きっと子どもたちの心にも残ることでしょう。

山田緑地では、夏にも竹を使った自然体験イベントがあるそうです。暑い季節ではありますが、水分補給や休憩を取りながら、ぜひ親子で自然とふれあう時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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